クロムメッキのRoHs指令についての ICP分析結果報告 硬質クロムメッキ加工のQ&A
- Q欧州のRoHS指令対応で含有化学物質調査を進めております。弊社製品にはクロムメッキを処理したものがありますが、このメッキとしてのクロムには六価クロムが含まれているのでしょうか。 メッキ指定に関しては、特に細かく規定しておらず、内容はメッキ厚くらいです。メッキ業者様からは、処理途中で使用しているとの回答を得ており、これを三価クロムに変更することも可能と言われていますが、通常、最終製品(メッキ処理完了後)として六価クロムが存在するのでしょうか。 また、存在するとしたらRoHS指令に抵触するほどの含有率(1000ppmを超える)になるのでしょうか?ご教授戴ければ大変助かります。よろしくお願い致します。
- A
クロムメッキは六価クロム含有薬品を使用しますが金属イオンとなれば0価になり基本的には無害だと認識しています。 例えば、メッキ加工の工程のなかで六価クロムを含有したものは受け入れないとされているのであれば使用できません。
出来上がった製品に対して有害(六価クロムが溶け出す恐れがある)か無害かで判断するかは各企業の考え方だと思います。
当社では硬質クロムを施工して完全にクロムメッキ皮膜で覆われた製品になったものは無害だと考えています。 三価クロムを含有する薬品を使用して金属クロム皮膜を作るのが三価クロムメッキと呼びます。
金属クロムは金属としてのクロム皮膜です。しかし上記の六価クロム、三価クロムを含有する薬品を使用してできる皮膜自体は同じクロム金属皮膜です。
★当社では、硬質クロムメッキのRoHs4物質(カドミウム・鉛・水銀・六価クロム)の含有量調査を定期的にしています。下記試験報告書は、2021年11月25日分析結果報告書です。ご覧の通り、カドミウム・鉛・水銀・六価クロムは、結果はN.D.です。以上 よろしくお願いします。