塩水噴霧試験の評価 無電解ニッケルメッキのQ&A
- Q添付写真の形状品に無電解ニッケルメッキ(膜厚5μm)を施し、JIS規格Z-2371に基づいた塩水噴霧試験法を試験時間4Hrs実施したところ、ザグリ部及びキー溝部に錆が発生しました。 業者によると、この錆は表面肌及び形状に起因するものでメッキ処理の不具合ではないとのことで、合格判定されました。メッキの素人の私にとって、この判断は正しいのかどうか判りません。 またメッキ膜厚を10μmにすれば解決するのかでしょうか。以上お忙しいとは思いますが、メッキのプロの意見をお聞かせ願えれば有り難いです。宜しくお教え願います。
- A
塩水噴霧の評価の件ですが基本的にはザグリ部及びキー溝部は評価対象しない場合が多いと思います。平らな場所を評価するので塩水が溜まる場所は条件が悪いので同じ条件だと言えないからだと思われます。
JISハンドブックによれば試験結果の判定方法は受渡当事者間の協定によってもよい。となっているように両者で協議すべきではないでしょうか。 業者によると、この錆は表面肌及び形状に起因するもので、メッキ処理の不具合ではないとのことで合格判定されました。
何も協議がなされていないのであれば上記の判定をする場合はございます。 メッキ膜厚を10μmにすれば解決するかどうかはわかりません。 同じ厚みでも前処理条件が変わればデータが違ってきますし、メッキメーカーが変わればもちろん変わってきます。ご参考までに