亜鉛ダイカスト製品に錫メッキできますか 錫メッキ加工のQ&A
- Q錫メッキを取り扱っている協力業者様が弊社にはなく、添付の亜鉛ダイカストの製品をメッキ仕様 Cu5~12μ/Ni2~6μ/無光沢Sn3~8μを加工できる業者様を探しています。御社で対応可能かどうかと、可能であれば御見積を宜しくお願い致します。自動車関連でロットは100,000個/月~MAX1,040,000個/月で、御対応可能なロット数で検討いただければと思います。亜鉛ダイカストに錫メッキするメリットなどご教授頂ければ幸いです。
- A
ご依頼の亜鉛ダイカスト製品の錫メッキ加工は、設備増設すれば対応可能です。設備投資するので、数量はMAX1,040,000個の受注を希望します。ご検討の程よろしくお願いします。
亜鉛ダイカスト製品への錫メッキについて
亜鉛ダイカスト製品に錫メッキを施すことは、製品の特性を大きく変える効果的な表面処理方法の一つです。錫メッキは、亜鉛ダイカストの持つ様々な特性をさらに高め、製品の用途を広げる可能性を秘めています。
錫メッキを施すメリット
- 耐食性の向上: 錫は空気中での安定性が非常に高く、亜鉛ダイカストの耐食性を大幅に向上させます。特に湿度の高い環境や、酸性・アルカリ性の物質に触れる可能性がある場合に効果を発揮します。
- はんだ付け性の向上: 錫ははんだとの親和性が高いため、はんだ付け性が大幅に向上します。電子部品や電気製品の接続部分に利用することで、信頼性の高い製品を作ることができます。
- 外観の向上: 錫は銀白色の美しい光沢を持つため、製品の外観を向上させ、高級感を演出できます。
- 導電性の向上: 錫は電気伝導率が高いため、電気部品の導体として利用できます。
錫メッキを施す際の注意点
- 下地処理: 亜鉛ダイカストは表面が酸化しやすい性質を持っているため、錫メッキを施す前に適切な下地処理を行う必要があります。一般的には、銅メッキを施すことで、錫との密着性を高め、メッキの耐久性を向上させます。
- メッキ厚み: 錫メッキの厚みは、製品の用途や求められる性能によって調整する必要があります。厚いメッキを施すことで、耐食性や耐摩耗性を向上させることができますが、コストも高くなります。
- ウィスカー: 錫メッキは、特定の条件下でウィスカーと呼ばれる金属のひげ状の結晶が成長することがあります。ウィスカーは電気回路のショートを引き起こす可能性があるため、電子部品などには注意が必要です。
錫メッキの用途
- 電子部品: コネクタ、端子など、はんだ付けが必要な部品に多く利用されます。
- 電気製品: スイッチ、配線器具など、耐食性と導電性が求められる部品に利用されます。
- 装飾品: アクセサリーなど、美しい外観が求められる製品に利用されます。
まとめ
亜鉛ダイカスト製品に錫メッキを施すことで、耐食性、はんだ付け性、外観、導電性などの特性を向上させることができます。製品の用途や求められる性能に合わせて、最適なメッキ条件を設定することが重要です。