JIS H 0400 電気メッキに使用される用語(3)メッキ工程で使用されている用語の紹介
番号 | 用語 | 読み方 | 意味 |
301 | 化学メッキ法 | かがくめっきほう | 金属又は非金属表面に金属を化学的に還元析出させる表面処理。(同義語 無電解メッキ)無電解ニッケルメッキ(カニゼンメッキ)などが代表的な化学メッキになります。 |
302 | 化成処理 | かせいしょり | 化学的処理によって金属表面に安定な化合物を生成させる処理。アルミ素材の表面処理のアロジン処理、サーテック650処理などがあります。 |
303 | 活性炭処理 | かっせいたんしょり | メッキ浴中の有機不純物を吸着除去するために活性炭を用いる処理。メッキ液の状態を綺麗に保つ品質管理で重要なイベントです。 |
304 | 空電解処理 | からでんかいしょり | メッキ浴の調整を目的とした電解処理。 |
305 | くろめーとしょり | クロム酸又は重クロム酸塩を主成分とする溶液中に品物を浸漬して防せい皮膜を生成させる方法。 | |
306 | 重量電流メッキ法 | じゅうりょうでんりゅうめっきほう | 直電流にサージ、リップル、バルス又は交流などの脈流を重量させ、周期的に電流を調整しながらメッキする方法。 |
307 | すくい出し | すくいだし | 槽内の液がメッキ物その他に付着して持ち出されること。 |
308 |
ストライク法
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特別な作業条件又は浴組成を用いて、短時間メッキを施すこと。密着性を良くしたり、被覆力を向上させる目的で行う。ストライクニッケルメッキ、ストライク金メッキ、ストライク銅メッキなど | |
309 | 静止メッキ法 | せいしめっきほう | 品物を個々に陰極に取り付けてメッキする方法。同義語はラックメッキ法、ひっかけメッキ法など。 |
310 | 接触メッキ法 | せっしょくめっきほう | 析出する金属の化合物を含む溶液中で、下地を他の金属と接触するように浸せきし、下地上に金属を析出するメッキ法。 |
311 | 全シアン | ぜんしあん | メッキ浴中の金属と錯塩を作っているシアンイオンと遊離状態のシアンとの総量。 |
312 | 電気メッキ法 | でんきめっきほう | 金属又は非金属表面に金属を電気化学的に析出(電着)させる表面処理。単にめっき法ともいう。 |
313 | 電鋳法 | でんちゅうほう | 電気メッキ法による金属製品の製造・補修または複製法。数ミリという厚みの膜厚を加工することも可能。 |
314 | なし地仕上げ法 | なしじしあげほう | 機械的にはショットブラスト処理やホーニング処理と呼ばれる工程で行う。又は化学的に表面を溶かして表面を粗して仕上げる方法。 |
315 | 肉盛りメッキ法 | にくもりめっきほう | 寸法不足を補うことを目的として施すメッキ法。硬質クロムメッキ、銅メッキ、鉄メッキなどで行う |
316 | 2層ニッケルメッキ法 | にそうにっけるめっきほう | 第1層に硫黄を含まない無光沢又は半光沢のニッケルめっきを施し、その上に硫黄を含む光沢ニッケルを施すメッキ法。 |
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317 | バレルメッキ法 | ばれるめっきほう | バレルと呼ばれる回転容器中で行う電気メッキ法。 |
318 | 半光沢仕上げ法 | はんこうたくしあげほう | 光沢の乏しいメッキを作る方法。 |
319 | PR法 | ぴーあーるほう | 電流の方向を周期的に変えて電解する方法。 |
320 | 筆メッキ法 | ふでめっきほう | メッキ液を筆やスポンジなどに吸収させて陽極とし、陰極にした品物の表面をなでてメッキする方法。 |
321 | フラッシュ法 | ふらっしゅほう | きわめて短時間に行う薄いメッキ法。 金フラッシュなど |
322 | ベーキング処理 | 素材のひずみ除去またはメッキの水素除去を目的として行う熱処理。 | |
323 | ヘヤライン仕上げ方法 | へやらいんしあげほうほう | 機械的方法によって常綿に方向性のある条こんをつける方法。 |
324 | メッキ防止材 | めっきぼうしざい | めっきされるのを防ぐために使用される材料。 |
325 | 持ち込み | もちこみ | 槽外の液が被めっき物その他に付着して持ち込まれること。 |
326 | 遊離シアン | ゆうりしあん | めっき浴中の金属分をシアン錯塩にするのに必要な量以上のシアン。 |
327 | リン酸塩処理 | りんさんえんしょり | リン酸塩を含む水溶液(普通ふっ化物を含む)で、化学的に皮膜を生成させる方法。 |
328 | ワンラック方式 | わんらっくほうしき | めっきをするとき、前処理とめっき工程でひっかけを変えない方法。 |